皆さんお久しぶりです。
そうでない方ははじめまして!
SUNと申します。
先日μ‘sと神田明神さんとの新規コラボ版権イラストが公開されたことが記憶に新しいと思います。
ペルソナといい今回のコラボといい、令和になってもμ‘sが色々とコラボしたり新しい版権イラストが見られることが嬉しくてたまりませんね!
今回はこのイラストを見て、これまでなんとなくそうじゃないかな~って思っていたことが確信に変わった……とまでは言いませんがかなり大きなヒントをもらえたような気がしたので、タイトルにもありますが「色」に関するお話をしていこうと思います。
是非お付き合いくださいませ。
イメージカラーという概念
ラブライブ!のようなアイドルコンテンツを含め様々なモノには「イメージカラー」というものが宛がわれています。
それはキャラクターだったり、概念であったり。
私達は対象に色を当てはめることで、なんとなくそれがどういうものかを分類しようとします。
例えば赤だと熱い、炎、太陽という明るいイメージ
黒だと闇、夜、暗い、影だとか暗いイメージを連想します。
こうして色から性格や情景をなんとな~く想像できたりしますよね。
ラブライブ!というコンテンツで言うならコンテンツそのものだったり、あるいはプロジェクト上最初のスクールアイドルであるμ‘sのイメージカラーはピンクが使われています。
もちろん個々のキャラクターにもイメージ(メンバー)カラーとして色が宛がわれています。
ここでμ‘sのメンバーのイメージカラー*1をおさらいしてみましょう。
穂乃果:オレンジ
絵里:水色
ことり:白
海未:青
凛:黄色
真姫:赤
希:バイオレット
花陽:グリーン
にこ:ピンク
先述したように私達は人やモノに色を宛がうことでなんとなくのイメージを対象に与えています。
穂乃果ちゃんなら太陽のように明るく、元気なイメージ。
絵里ちゃんならクールで冷静で一歩引いた立場のイメージでしょうか。
こうしたイメージカラーという概念は気にしていないだけで、生活の中にこれでもかという程溢れているものだったりします。
今回はこのイメージカラー及びそこから得られる結果を公式(あるいは一般的な)視点として扱っていきます。
南ことりが宛がった色
スクールアイドル達が活動するとき、各々色が振り分けられていたほうがメンバーもファンも助かる場面は多いはずです。
メンバー達の例を挙げれば、衣装作りでメンバーごとにアクセントをつける際に色があると便利です。
さて、ではここで実際にいくつか衣装を見ていただこうと思います。
上から
・Music S.T.A.R.T!!
・KiRa-KiRa Sensation!
・Angelic Angel
です。
これら3曲の衣装はメンバー一人一人違う色が宛がわれていますが、その内訳は
穂乃果:黄色orピンクor赤
絵里:水色
ことり:緑
海未:青
凛:黄緑or黄色
真姫:赤紫or紫
希:バイオレットor赤紫
花陽:オレンジ
にこ:ピンクor赤
と、先ほどおさらいした公式のイメージカラーとは異なるものが多いです。
特にことりと花陽は系統が丸々異なりますし、絵里と海未を除けば安定して常に同じ色の衣装を着ているメンバーはいません。
ことりちゃんは何故、衣装に公式の定めたイメージカラーと異なる色を宛がうことが多いのでしょうか……?
という訳で、公式(あるいは私達)が宛がったイメージカラー=一般視点の色に対してことりちゃんが各メンバーに宛がった色をことりちゃん視点の色として本題を喋っていこうと思います。
色に付与する情報
何度も述べましたが、私達は人やモノに対して色を通じて様々なイメージを与えます。
その与えるイメージに関して、公式(私達)とことりちゃんは少し違うものさしを持って解釈しているのではないかなと考えました。
私達が穂乃果ちゃんに対して「この子のイメージはオレンジだ!!」と考える時、ことりちゃんは「穂乃果ちゃんはピンクかなぁ」と考えているということです。*2
1つ例を挙げるなら花陽ちゃんがわかりやすいです。
公式が彼女に与えた色がグリーンになる訳ですが、ことりちゃんはオレンジを当てています。
グリーンと言えば、やすらぎ、草木、平和といった穏やかで優しいイメージを与える色で花陽ちゃんの性格にも非常にマッチした色だと思いますが、ことりちゃんはオレンジをチョイス。
オレンジは膨張色、温暖色で喜びや楽しさ、はつらつとしたエネルギーを感じさせ、陽気なイメージさえ与えます。
まるで正反対なイメージですが、どうしてこんなにも違う結果が得られるのか。
その答えの1つに私達がμ‘sであるかどうかがあると思います(私の大好きなμ‘sに、私はいない……)。
私達はスクールアイドルとしてはもちろん女子高生である彼女達の一部分を受け取っています。それは日常であったり、スクールアイドル活動中であったりと多岐に渡りますが、μ‘sメンバーそのものであることりちゃんは私達以上のものをメンバーから受け取ることができるハズです。
例えばこのシーンでは絢瀬絵里役となったことりちゃんは「ハラショー!」を(下手すれば本人以上に)連発していますが、劇中ではそう多くないだけで普段ことりちゃん視点絵里ちゃんは何かと「ハラショー!」を言う人間なのかもしれません。
そうした受け取る情報の違いが、公式とことりちゃんがメンバーに宛がう色の差に繋がるのではないかなと思いました。
実際に花陽ちゃんはお米やスクールアイドルに関しては熱いモノを持っているのは私達が知る通りで
ことりちゃんは普段の生活で花陽ちゃんと接する中で私達以上にそういったイメージを感じているのかもしれません。
同様に穂乃果ちゃんからはオレンジ以上にピンクや黄色の要素を、真姫ちゃんからは赤以上に紫系統の要素を感じているのかなと思います。
ラブライブ!大会決勝で披露するKiRa-KiRa Sensation!という勝負曲の衣装に宛がう色という観点から考えても、ことりちゃんが自分の解釈にかなりの自信を持っていることが伺えます。
ことりちゃん自身の色と彼女の頑固さの表れ
ここまで私達とことりちゃんそれぞれから見たメンバーのお話をしてきましたが、ここからはことりちゃん自身の話をしていこうと思います。
先ほどまでの考え方を適用すると公式はことりちゃんを白のイメージに、ことりちゃんは自分に対して緑のイメージを持っていることになります。
白の持つイメージは清潔や純粋、真面目といった所でしょうか。
緑は先ほど述べた通り穏やかなイメージ。
なんとなくシンパシーは感じるけれど、似ているとも言い辛い微妙なラインですね。
さてそんな緑色ですが、ことりちゃんは緑を自分に使うことにかなり拘っているように思います。
先ほど挙げた例でも全てことりちゃんの衣装は緑だったというのもそうなんですが……
こちらはA song for You! You? You!!のMV中のシーンになります。
この曲の衣装のポイントとしてはやはりそれぞれのイメージカラーを綺麗なグラデーションであしらっている所だと思うんですが……
約1名自分のイメージカラーじゃない色を使っている人がいますね。*3
そしてそして、記事冒頭でお話した神田明神コラボの着物をもう一度ご覧下さい。
各々イメージカラーと同系統の色の着物を着ている中で、約1名イメージカラーとは全く系統の違う色の着物を着ている人がいます。
こうした公式がイメージカラーで統一しようとしている流れで1人だけ自分を貫いてるのが南ことりという人間の凄く面白い所*4
ことりちゃんと言えばおっとりした性格な一方物怖じしない芯の強い人間であることが知られています。*5
私は皆が決めた事、やりたい事にずっとついていきたい。道に迷いそうになる事もあるけれど、それが無駄になるとは私は思わない。皆が集まってそれぞれの役割を精一杯やりきれば、素敵な未来が待ってるんじゃないかな。
TVアニメ「ラブライブ!」2期 6話より
なんというかこの子、自分は自分、他人は他人みたいな意識が根付いてるなと思うんですよね。
周りがどんな流れであれ「いや、私はこうだから!!私はこれでいく!!」と言わんばかりの圧を感じるのが凄く可愛らしくて、それでいてことりちゃんらしい魅力だなぁと。
ちょっとA song for You! You? You!!衣装についての妄想をするんですけど
この曲の衣装って絵里ちゃんがデザインした後μ‘sの皆に穂乃果ちゃんの分をサンプルとして送ったという経緯がありますよね。
穂乃果ちゃんの衣装にオレンジが使われている所を見るに絵里ちゃんはおそらく公式寄りの視点で穂乃果ちゃんのことを見ていると思うんです。
ことりちゃんは人の思考や意図を汲み取る力に長けているので(この話はまた別の機会に……)、そこから絵里ちゃんが何故穂乃果ちゃんの衣装にオレンジを宛がったのか理解した上で他のメンバーの衣装作成に取り掛かったんだろうと予想しています。
ただ、幸いにもことりちゃん自身が衣装担当だったこともあり、自分の衣装にだけは自分の解釈上で好き勝手したんじゃないかなぁと思う訳です。
まとめ
という訳で私達とことりちゃんそれぞれの視点で「色」という概念を見てきました。
かなり妄想多めの内容でしたが如何だったでしょうか……?(これもまた僕なりの解釈ということで)
衣装には衣装担当の意図や想いが込められていると思います。とりわけ「色」というのはわかりやすい要素。
ことりちゃんはもちろん、曜ちゃんやルビィちゃん、虹ヶ咲の皆、可可ちゃんがどうして衣装にその色を宛がったのか、その色に拘る理由は?みたいなことを考えるのも楽しいかもしれません。
それでは今回はこの辺で筆を置かせてもらおうかなと思います。
ヨキニハカラエミナノシュー